朝起きたとき、顎の疲れ、首や肩のハリを感じたことはありませんか?実は、歯ぎしりは100%誰もがしているものなのです。最近の研究では、睡眠時、誰でも歯ぎしりをしていることが明らかになっています。
歯ぎしりと言えば、ギリギリと音を立てるものだと思われがちですが、実は、音がしないタイプの歯ぎしりをする人が多いのです。そして、すべての人が下記のいずれかのタイプの歯ぎしりをしていることがわかっています。また、歯ぎしりは、日常生活を送る上で必要な行為であると考えられています。
<歯ぎしりの3つのタイプ>![]() クレンチング |
![]() グライディング |
![]() タッピング |
歯を食いしばるタイプ | 歯を横にギリギリさせるタイプ | カチカチかみ合わせるタイプ |
このうち、音が出るのはグライディングとタッピングだと言われます。ただし最も多いのは、音が出ない歯ぎしりなのです。
なぜ、歯ぎしりをしているのか
日常生活を送っていると、誰もが大なり小なりストレスを受け、溜め込んでいきます。そのストレスを発散し、解消するために、眠っているときに歯ぎしりをしているのです。歯ぎしりをすることで、血液中のストレス物質であるアミロイドβがなくなることがわかっています。
歯ぎしりは自然的・生理的な現象なので、止めることはできません。歯ぎしりは必要不可欠なストレス解消行動で、必ずしも悪いものだとは言えません。ただしそれは「正しい歯並び」と「正しいかみ合わせ」でしている場合に限られます。
目覚めたときに顎がだるい・疲労が残っていると感じる場合は要注意
正しい歯並び・かみ合わせならば、歯や歯ぐき・顎やその周辺の筋肉に負担がかからないため、自然な目覚めをします。しかし、朝起きたときに「顎がだるい・疲れが取れない」と感じる場合は、かみ合わせが悪いために歯ぎしりで顎や筋肉に負担がかかっていると考えられます。