歯肉ポケットの検査
歯の周りの歯肉ポケットと呼ばれる溝の深さを測り、歯周病の状態を検査します。ポケットが深いほど歯周病が進んでいる状態です。
※場合によっては染色剤で歯垢を赤く染め出し、どこに汚れがつきやすいかを調べます。これによって普段の歯磨きがきちんとできているか、どの部分に磨き残しが多いかを知ることができます。
※一部の歯に過度な力がかかることによって歯周病が起こることがあるので、かみ合わせや歯ぎしりの有無などを調べる場合があります。
歯石の除去
スケーラーと呼ばれる器具を用いて歯石を除去します。歯石は、歯垢が唾液の中のミネラルと結合して硬くなってできたもので、ブラッシングでは落とすことができません。また、歯石の表面はザラザラしているためプラークがつきやすくなります。この歯石を取ることで歯周病を改善させます。
ルートプレーニング
ポケットの奥深くまで歯周病が進むと、スケーリングだけでは歯石を取ることができません。ルートプレーニングでは、局所麻酔を行い、専用の器具を用いて奥深くについた歯石や感染歯質を除去します。
歯周外科治療
スケーリングやルートプレーニングでも症状が改善せず、歯周病がかなり進んでいる場合は、歯周外科治療を行います。
まず、局所麻酔をして歯肉を切開し、歯の根や歯を支えている骨を露出させます。 奥深くにこびりついた歯石や感染歯質をスケーラーなどで除去したり、骨が溶かされてデコボコになってしまったところを削ったりしたあと、糸で歯肉を閉じます。
※症状によって方法が異なります。
歯周組織再生療法
歯周病で溶けてしまった骨を回復させるために行うもので、次のような治療法があります。
●骨移植:自家骨移植、人工骨移植など。
●GTR法:メンブレンという特殊な膜を使用して歯槽骨が再生するためのスペースを確保し、歯肉の侵入をブロックすることで歯槽骨を回復させます。
●エムドゲイン:エムドゲインゲル(エナメルマトリックスデリバティブ)という薬剤を塗って、歯槽骨の再生を促します。
当クリニックでは常に最先端の治療を研鑽し、患者さまに最高の治療を提供しております。深刻な歯周病で悩んでいる方は、医師にご相談ください。